東ドイツの絵本<DIE GIRAFFE EMMA LANGBEIN>
Gerhard Lahr (ゲルハルト·ラール)によるコラージュワークが冴える絵本です。彼は東ドイツ時代に多くの児童絵本の挿絵を手掛けたグラフィックデザイナーです。表紙を開けるとすぐに目次。これがクロスワードになっているて、 もうそこからして面白い。そしてページを進めるとドカーンとキリンの顔。よく見ると地図のアフリカ部分を使い、クレヨンでごしごし描き込んで・・・とても楽しそう。次のお話は赤頭巾ちゃん。植物を貼りつけてコラージュ。木の陰に小さな籠と、狼らしき太いしっぽ・・・赤頭巾ちゃんは大丈夫なの? 気になるところです。
「アンテナ」とタイトルが付いたページには、東ドイツでは誰もが知っているザントマン。ツルのような鳥の足の先がコンセントのプラグになっている事を見逃さないでくださいね! 言葉遊びと一緒になったコラージュワークは、どこか「なぞなぞ」のような楽しさ。絵の隅々に隠された秘密を探ったり、短いテキストですので、ドイツ語を勉強してみたりと楽しみもひとつではありませんね。
■サイズ:16.5cm×24cm 厚み0.6cm
■1974年 東ドイツ発行 ドイツ語 ハードカバー 24ページ 全てのページ 大半の見開きページにカラーのアートワークがあります。
■作:Gottfried Herold
■絵:Gerhard Lahr
■古い時代の絵本です。表紙の角に傷み、中面にシミ、汚れや折れ跡、ページ端に小さな破れなど古本ならではの経年変化が見られます。ご理解ください。 |